2015/02/03
先日、広島大学皮膚科 秀道広教授のご講演「海外で進む蕁麻疹治療の
標準化と遺伝性血管性浮腫治療の進歩」に参加いたしました。
ともすれば抗アレルギー剤の処方ばかりに偏ってしまう蕁麻疹診療に対し、
「重症度の評価」、
「原因・悪化因子の検索」、
「病型分類」
について詳細をわかりやすくご講演くださいました。
講演では「抗ヒスタミン剤が効きにくい蕁麻疹」の臨床(膨疹)の
特徴をあげてくださいました。
・紅斑、膨疹が貨幣大以上の大きさ
・紫斑に近い膨疹・正円形に近い病変が多数ある
・連圏状、あるいは細環状の紅斑(特に二重線)
・掌蹠に生じる・1日以上継続する
・遅延性圧蕁麻疹を合併する
蕁麻疹治療のオピニオンリーダーである秀道広教授が、
膨大な臨床経験から導き出されたお話しは大変に説得力がありました。
蕁麻疹は診察時には症状が消失していることもしばしばです。
当院では患者さんから詳しいお話をうかがい、治療や予後予測に生かしてまいりたいと思います。