2016/06/01
上記講演会に参加いたしました。
東京女子医科大学皮膚科准教授
常深祐一郎先生のご講演「爪白癬治療の全体像」でした。
爪白癬正確な診断の重要性と診断に基づき
治療を選択する必要性を強調されていました。
内容のごく一部です。
●Dermatophytoma
真菌が多量に塊状に爪内にあり、限局性の白濁を形成しています。
スパイク状となる臨床像が特徴です。
内服薬の効果が乏しい場合があり、
病変を削り、抗真菌剤を外用すると
有効なことがあります。
●カンジダ性爪囲爪炎
手指の爪甲、あるいは爪囲に起こるカンジダ感染症です。
白癬菌との鑑別が重要でありカンジダに感受性の高い薬剤を選択する必要があります。
●抗真菌剤の選択
病型と重症度を意識して内服と外用剤を使い分ける必要があります。
●抗真菌剤内服の注意事項
テルビナフィン内服では肝障害と血球減少に留意
イトリゾール内服 血中濃度を意識した内服方法が重要(食直後内服)
爪白癬の疫学、検査、診断、治療とまさに「爪白癬治療の全体像」をご講演くださいました。
勉強になりました。
有難うございました。