2016/01/14
皮膚病理診断で多く取り扱う疾患群として上皮増殖性疾患があります。
良性病変として脂漏性角化症(老人性疣贅)、ウイルス性疣贅、
lichen simplex chronicus, prurigo nodularisがあり、
悪性疾患としてactinic keratosis, squamous cell carcinomaなどがあります。
良性疾患の病理診断の要点をまとめた総論が以下のreviewです。
Angel Fernandez-Flores.
Lesions With an Epidermal Hyperplastic Pattern: Morphologic
Clues in the Differential Diagnosis.
Am J Dermatopahol 2016;38:1-19
弱拡大での組織像のシルエット、診断のclueが記載してあり、
鑑別の要点も詳述されています。
皮膚病理診断ではその精度を上げるべく、
本年も種々の論文を参考にしてまいりたいと思います。