2016/01/05
もとからあった皮膚の腫瘍(できもの)に急な変化があった場合は
悪性の変化を起こした(がんになった)可能性があるので
皮膚科の受診をおすすめします。
例えば
急に大きくなった、
急に色が変わった、
血が出るようになった、
盛り上がってきた、
等が起こった場合には皮膚科を受診しましょう。
ただ急な変化でも良性病変の合併症のこともあります。
その場合、放置しても構いません。
良性のほくろでみられる急な変化の一つを紹介します。
ほくろの病変の深部(あるいは病変内)に
毛穴(毛包)が隠れている場合があります。
(図1:ほくろの病変の顕微鏡写真です。
中央にある帯状の構造が毛包です。
その周りの赤い領域がほくろの細胞です)
その毛穴が大きくなると、ほくろ自体が大きくなったように見えます。
(図2:ほくろの病変内にある毛包が
拡大しています。
中央やや右に見える嚢胞状の構造が
ほくろの病変内で拡張した毛包です)
この場合、ほくろが悪性化しているわけではないので放置しても構いません。
ただしほくろが
急に盛り上がった場合、
急に大きくなった場合には
悪性変化の可能性もあるので素人判断は禁物です。
ほくろに急な変化が起こった場合には、ためらわずに皮膚科を受診してください。