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「尋常性ざ瘡(にきび)」講演会参加

虎の門病院林伸和先生「最新のざ瘡治療」の講演会に参加しました。
4月に発売された尋常性ざ瘡治療薬の過酸化ベンゾイルゲル(べピオゲル)
を中心にお話しされました。

ニキビの患者さんの17~18%程度しか病院を受診していない現状に、
クリニック側にニキビの治療作用を高め、治療作用を得た状態を
維持する医療を提供する必要性を強調されました。

過酸化ベンゾイルゲルの使用の際の注意点として
・外用部位や年齢に制限はないので患者さまに合わせた部位を選択して使用する
・顔面のざ瘡では外用範囲は顔全体とする
・顔面全体に外用する場合の外用量は1Finger Tip Unitを使用する
・上記塗布量を顔面に点在させ広げる
等を挙げられました。

尋常性ざ瘡の急性期と維持期の外用剤の選択としては 耐性菌の発生を
防ぐ点から抗生剤含有外用剤は急性期に留めるべき、とのお話しでした。
維持期では患者さんの肌質にあわせてアダパレン。過酸化ベンゾイル、
あるいは両者を選択し、さらに患者さんの背景(何らかのイベント、妊娠の有無など)を
考慮し薬剤を選択すべきとのことでした。

当院でもざ瘡患者さんに対しては日常生活の悪化因子、
増悪因子の発見に努めながら、外用薬の選択を行ってまいります。