2014/12/18
広島大学病院で漢方外来を行っておられる中島正光先生のお誘いで、
元大阪市立大学大学院医学研究科皮皮膚病体学准教授の小林裕美先生の
ご講演を拝聴させていただきました。
小林裕美先生は皮膚科学での漢方治療の名医です。
「皮膚科における東西融合医学的治療」とのご講演でしたが、
その内容は多岐にわたっていました。
アトピー性皮膚炎や尋常性ざ瘡(ニキビ)に対する漢方処方の
具体的な考えや根拠を教えていただいたのはもちろんのこと、
① 「病態生理に基づく方剤」
・・尋常性乾癬を例に、組織所見により漢方薬の方剤を選択する考え方
② 「薬剤(漢方)の吸収を考慮した腸内環境整備の重要性」
・・薬剤の効果を得るには腸環境が重要である
③ 「疾患の悪化因子に対するアプローチ」
・・食養生の重要性。時に食事を改善し、病勢が収まる場合がある
等、多数の症例をもとに学ばせていただきました。
小林裕美先生が一人一人の患者さんに真剣に向き合っていらっしゃることが
ひしひしと伝わりました。
今回勉強いたしましたことを、私もこれからの診療に生かしてまいりたいと思います。
