2016/04/21
日本臨床皮膚科医会広島県支部の講演会に参加いたしました。
金沢医科大学 皮膚科学講座教授 望月 隆先生、
『皮膚真菌症の診療 up-to-date』のお話しでした。
菌学の基本的事項から皮膚真菌症の
最近のトピックスまでお話し下さいました。
トピックとして
○足爪白癬患者さんが増加し、
体部白癬の減少の傾向が続く
○頭部白癬ではTrichophyton tonsurans感染が増え、
Microsporum canis感染が減少している
○爪白癬では、表在性白色爪真菌症(Superficial
white onychomycosis:SWO)が高齢者に増加している。
○さらに爪白癬では特に菌塊を形成している
dermatophytomaが増えている
○元来沖縄、九州にみられた黒癬が
次第に本州等でも散見されるようになっている
を挙げてくださいました。
鏡検、培養に基づいた適切な診断と、
抗真菌活性を考慮した薬剤の選択が
治療に重要であることもお話し下さいました。
真菌症治療の全体像と今後の展開について
勉強になりました。
ありがとうございました。