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帯状疱疹 疫学調査

帯状疱疹の疫学調査では 「宮崎スタディ」がよく知られています。

宮崎県皮膚科医会の先生方が1997~2011年の15年間に行った帯状疱疹患者さんの調査です。

皮膚科診療所ならびに総合病院皮膚科を受診した帯状疱疹の患者さん75,789名を
対象としています。

●帯状疱疹の発症率は15年間で38.5%増加していました。

●帯状疱疹の患者さん数の季節変動です。  
夏(8月)に増加し、冬(1~2月)に減少する傾向があります。
  四季毎に検討すると、夏は冬の1.22倍の患者さんの数でした。

●発症数、発症率では、10歳代で患者数が増し、20,30歳代では減少、
その後50歳以降で急激に上昇し、60歳、70歳代で大きなピークとなっていました。
15歳未満の患者さんは全体の9.84%であり、小児の帯状疱疹は少なくはありませんでした。

●男女別の発症率は女性の方が高かった。

その他にもさまざまなデータを示されています。

大規模な帯状疱疹の疫学調査を行われた宮崎県下の皮膚科の先生方の努力に感嘆するばかりです。

患者さんへの説明の際に根拠あるデータとして活用させていただいています。

参考)日本臨床皮膚科学会雑誌29、799-807、2012